~家族構成~
夫:通称 便所コオロギ
(略称ベンコロ・昆虫 高確率で発達障害)
長女:
(元夫との娘25歳社会人・一昨年8月からひとり暮らしスタート)
長男:ぱる太
(夫由来の発達障害を持つ。診断済み・中1)
次女:
(小学3年生)
とんでもない失態
ちょうど 3週間程前の 先々週半ば
前回の投稿記事を 執筆中
ある 1通のメールが・・
「家の鍵を 探しているのですが
見当たらないので
23時頃 鍵を 開けておいて
貰えればと思います。」
パソコンのキーを 打つ手が止まる・・
画面右下の 時刻は
もう23時を 5分ほど回っていた
家の鍵を探している??
どういうこと??
「開けておいて貰えれば・・」
この 誰かに
何かを お願いしているとは
到底 言い難い 文面を眺めていると
次の メールが 入って来た・・
「今 玄関に着きました」
スマホの画面を 真っ暗にし
テーブルに音を立て 置いた
ややしばらく そのまま
つい 今し方まで 書いていた
記事の内容を 眺めている・・
今 振り返ると 多分
そうして 間を保つことで
腹の底から湧いてくる
怒りよりも
強く深い 感情を
外側から 眺めるように
懸命に 冷静に
なろうとしていたのかも知れない・・
そんな 私の気持ちを
逆なでするように
今度は スマホから着信音が鳴る
真っ暗にした画面が
再び明るくなり
夫ベンコロの名前と番号が
浮かび上がっている・・
着信音は しつこく鳴り続ける
パソコンの画面に 目を向けたまま
スマホを 耳に当てた
深夜の迷惑行動
「なに??」
そう ひと言 私が言うと
ベンコロは
大声で 開けて 開けろ いいから開けて!!
まるで 国語で習った
活用形のように
「開けて」を 繰り返す。
静まり帰った 深夜の住宅街
外で電話で 話しているだけでも
相当 耳障りなのに
2階の窓にも響く 大声で
ベンコロは 大騒ぎしている・・
そう言えば 以前も同じように
深夜に ドアを蹴り
大騒ぎをしていた
近所迷惑を 気にして
私が 開けるのを知った上で
やってるのだ・・
タチが悪すぎる相手に
このような 不毛な時間と
葛藤を与えられている
こんな状況に 耐えが難い
憎しみと怒りを 覚えつつ
玄関の 鍵に手をかけると
ものスゴい勢いで
ベンコロが押し入ってきた・・
酒に酔い グダグダの
その姿に 目も向けず
直ぐさま 背中を向け
2階に上がろうとする私に
あろうことか
悪態をついてきた
「スグに あけてくれたら ありがとうって
普通に 言ったのに」
背中を 向けていた私だが
この 挑発的な物言いに
ついに ブチ切れた
「マジでいい加減にしろよ!!」
私の 低い声に 一瞬怯みながらも
自分が 何故 スグに
家に 入れて貰えなかったのか
グダグダ 不満を 並べ始めた
全くもって 理解出来なかったし
理解したいとも 思えない
その日 ベンコロを無視して
記事の続きを 書いた
日付が変る前に 投稿するつもりが
結局
深夜2時まで かかった・・
音信不通・消息不明
鍵を失くした 翌日 金曜と
翌々日 土曜
2日とも ベンコロは帰宅しなかった
特に 何の連絡も無く
こっちも 連絡する気など
全く 起こらなかった
このまま 帰らなくなるのなら
それで 別に 構わない
自分は これまで通り
子供達を 育てて行くだけだ
生活をしていく為に
再び 仕事をするようになるだろうけど
離婚後 長女を育てて来た
あの当時の 自分を 思い出し
どこか 楽観的とさえ 思った
今の自分は あんなに若くもなく
勢いと 力に任せて
行動出来る 瞬発力も
年々 失われつつある・・
何の根拠も 裏付けも無いけれど
この家さえあれば
「自分はやっていける」と
これまでに無い 涼やかな
気持ちになっていた
そんな 日曜の 昼下がり
インターホンが 鳴った・・
まさかの帰宅
モニターには 誰かが立っている
カメラに近すぎて 首から上が
映っていない・・
イラ立ち せかすように
再び インターホンが鳴り
警戒しながら
「はい・・」と 応答すると
「鍵、まだ 見つからないから開けて」
今度は モニター越しに
汚らしい ベンコロの姿が
東向きの 日陰になった玄関の
薄暗さの中に 浮かぶ・・
無言で モニターを 見つめる
私の方に 子供達の視線が向く
ご飯を 食べ終えていた次女に
「開けてきてくれるかな・・」
なるべく 静かに そう言うと
次女は 階段を駆け下り
1階の玄関に向かった
ため息すら 吐き出せず
肺がパンパンになるくらい
呼吸をため込み
その ため込んだ呼吸が
腹の底の グラグラ煮えたぎる
怒りに 蓋をしている
持って行き場のない
感情が 自分の体中を
早まる血流となり
せわしなく 循環し続けた
どこまでも他人事
帰宅した ベンコロは
全く 何ごとも無かったように
自室に籠もり
イビキを夜中まで かき続けた
昼間は 子供達が
見ていた手前
何も言わなかった・・
いや 言えなかった
何の連絡も 寄越さず
2日も 帰宅しない父親が
フラフラ帰ってきて
ぱる太と次女は
一体 どんな
気持ちだったのだろうか??
子供達を寝かし
キッチンや 洗濯など
片付け物を 終えても
ベンコロは まだ 寝ているようだった
昼間から 蓋を押し付け
抑えていた感情が ザワザワしだし
ベンコロの部屋のドアを
音を立てて 開けた
驚いた様子で 体を 起こした
やはり・・
こちらを 見ようともしない
自分に 不都合な事がある時は
大抵 コイツは いつもこうだ
獲物を打ち抜くかのような
語気で
「で、なんで帰って来たの??」
そう 尋ねると
「警察に届けたけど まだ鍵がみつからなくて」
体を斜めに傾けたまま
そう 応える
鍵を紛失してから 既に4日経過
普通に 考えて
もう 出て来るなんて思わない
警察に 届けただけで
実際 ベンコロは 当日の
行き先を おそらく
探し歩いてすらいないのだろう・・
警察は あくまで拾った人が
届けてくれたら
連絡をくれるだけで
鍵を探してくれるワケでは
無いのだから・・
万一 出て来たとしても
安全上の事を 考えたら
直ぐさま 本人で
シリンダー交換の手配をするのが
普通だろう・・
しかし このベンコロには
その 「普通」の考え方が
存在しないのである
3週間経過した 今現在でも
何の行動も起こしていない
まるで 他人事なのであった・・
長くなってきたので
今回はこの辺まで
続き スグ書きます
今日も ここまで お読み頂きまして ありがとうございました。。
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