発達障害の夫との出会い

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~家族構成~

夫:通称 便所コオロギ(略称ベンコロ きっと発達障害)

長女:(元夫との娘24歳社会人・都内で一人暮らし)

長男:ぱる太(夫由来の発達障害を持つ。診断済み・小学5年生)

次女:(小学1年生)

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自閉症スペクトラム

ベンコロとの家庭内別居がスタートしてもうすぐ2年になろうとしている。

それまでは 日曜にベンコロ行きつけのショッピングモールに家族で出かけたりもしていたけど

切っても切っても 同じ絵が出てくる金太郎飴・・・ 同じスタンプを押し続けるかのような

パターン化し過ぎる 何の変化も 変わり映えも無い日曜日が

延々と続く事に段々私も嫌気がさすようになったのでした。

自閉症スペクトラムと聞くと おそらく「普通の会話や社会生活も困難な人」と言うイメージを持たれているかもしれません。

もちろん知的障害が伴うかどうかにもより そのような方もおられます。

例えるなら 美術の教科書等で見かける カラーチャートのように

白→ グレー →黒と段階的に色が濃くなるように

この障害の特性の現れ方は人によって多種多様で

それが故に本人やその人に関わる周りの人が抱える困りごとも

それぞれ異なるという部分が

この障害の難しさを更に複雑化させているように思います。

そもそも変化そのものが嫌い

過去記事でもお伝えしていますが そもそもベンコロは自分のパターン化した行動を変える必要性を感じていないため イレギュラーな予定が入るのをとても嫌がり

パターンから外れる事に不安を持つ傾向があるので

日曜日に急な予定が入り 行き先がいつものショッピングモールでは無くなるのを嫌がります。

日曜日は昼過ぎまで必ず眠る 行きつけのショッピングモールに行き

車もどんなに悪天候であろうと屋上の決まった位置に停め

決まったフードコートで決まった物を食べ 決まったゲームセンターで長男とゲーム

これを数年に渡り繰り返して居ます。

海やプール ディズニーランドのような高速を使うような遠方には

私が連れて行かないと 子供達は一生行く事はありません。

ベンコロと出会ってしまった日。

このような風変わりな人物と 一体 何故どのように結婚まで発展したのか?!

よく 聞かれます。

私も当時に戻れるタイムマシーンがあるのなら莫大な借金を背負ってもそのチケットを買います。

ベンコロは 私が夜蝶時代 勤めていた店の客だったのです。

詳しく言うと ママのお客様に連れて来られていた水戸黄門でゆう

助さん角さん的なお供の客・・なので 全く私には関係の無い人でした。

店のシステムにもよりますが 指名があると基本フリーの席には長く着けないので

ベンコロが初めて店に来た日は5分か?10分しない程度しかテーブルにいませんでした。

ママに促されて名刺を渡しましたが 名刺も係がいる席では本来交換NGというルールが

割と一般的ですので この名刺交換さえしなければ 現在のこの生活を回避出来たのか?!

非常に 悔やまれてなりません。

半年以上のメル友期間

初めて席についた翌日 ママに

「ゆり太 昨日の私の席のお客様にお礼入れといてね。」と言われたので 仕方なく

ベンコロにメールをしたのだった。

大した会話もしていないし 内容もお決まりの営業丸出し やる気の無いメールしか思いつかず・・

こう言った場合 お客さんからの返信も無いのがほとんど。

そもそも ママのお客さんのお供の客が自分のお金で店に通うようになる望みも薄かった。

だからそんな感じで構わなかったのだけど 意味不明なベンコロは返信をしてきたのだった。

同い年で ベンコロの会社も私が通っていた高校から近かったりしたのもあり そこからしばらく

メル友のようなやり取りが続いた。(当時はLINEはまだありませんでした笑)

その間ベンコロが店に来ることは やっぱり無かった。

大抵 メールばかり寄越して 店が休みの日に「外で会おう」と言うのがお金を使いたくない

最早 客でも無い人の常套パターンなのだけど

ベンコロは特にそう言う面倒な事も言っては来なかったし

メール自体 そんなに頻繁でも無かったのもあり 私的に 当時はまだ無害な存在だった。

ママに相談

初めて店に来た年も明け季節も変わり 流石に私もベンコロとのメル友関係が不毛な物に思えてきた。

店に来ない客とのやり取りに時間をかけている事が 何となく無駄だとやっぱり思えて

ママに相談してみた。

「店に来る前に1回誘ってみなよ。引けたら引いて来な。無理ならそれで良いから。」

いつも「ムダ撃ちするな」のママが敢えて勝負して来い的な事を言ったので

若干プレッシャーを感じつつ ある日ベンコロを店の近くのカフェに誘ってみた。

どうせメールしかしていない人だし 何かしら理由つけて「来ない」とか「来れない」とか適当に

断ってくると思っていたのだが・・意外にもベンコロは来ると言った。

すんなり来るとは言ったものの

その後店に行く・・って流れを理解して貰えているのかも不明だし

正直顔も覚えているか自信も無かった。だって半年以上前にほんの数分隣に座っただけなんだし。

ベンコロより早くカフェに着いた私は カフェモカを頼んで後悔していた。

万年二日酔いの胃腸にクリームがたっぷり乗っかった飲み物は失敗だった。

まだ寒い時期でつい温かい物を頼んでしまい 仕方なく冷たい手のひらをカップで暖めていると

ぼやぼや背の高い男が近寄ってきた。

気配を感じて 私もゆっくり顔を向けると 何となく見覚えがあるような??

どうもそいつは 数ヶ月ぶりに見るベンコロのようだった。いくつもある席の中から

どうして私を見つけられたのか?とてもナゾだった。

(後年 この時の事をベンコロはド派手な客は他にいなかったので多分私だと思ったのだそう)

同伴出勤

「場所をかえて何処かでご飯でも食べますか??」

ベンコロは敬語だった。そう言えばメールでも敬語だった。

私も同い年だけれども 一応お客様?なので敬語で会話を続けていた。

二日酔いの胃腸に厳しくて一口も飲めないでいたカフェモカをベンコロに飲むように勧め

近くの和風ダイニング的な所にベンコロを連れていった。

同伴でない通常の店の出勤時間は20時 同伴の場合は21時出勤。

カフェからダイニングに移動し19時を回っていたので

3,40分以内に店に引けるか判断し連絡する必要があり メニューも素早く注文した。

ベンコロは女子が好みそうな甘いお酒を注文したので私も同じような物を頼んで

乾杯し 運ばれてくる料理を2人で食べながら世間話を続けつつ時計を見ながら

私は店に引くタイミングを計っていた。

遊び慣れているお客さんはこの後店に行くことは当然の「義務」だと心得ているので

特に気にする事も無いのだけど・・

どうしたものかと私はタイミングを計りかねていたのだ。

すると

「何時にお店に着けば良いですか??」と ベンコロが聞いてきた。

まさか ベンコロから それを言うとは全く思っていなかったので けっこう驚いたのを

覚えている。

今日の まとめ

そこからベンコロは毎週1,2回 店に必ず来るようになりました。

この頃から既にベンコロの「パターン化した行動」が始まっていたのでしょう。。

今 あの数年間の飲み代があれば・・私の部屋を防音室にしてピアノもグレード高めのグランドピアノも入れられたのに・・とか つい 思ってしまいますが

そもそも 後悔するのはそこでは無いですね・・笑

一緒に生活してみて 初めて知る相手の行動やその背景にある事柄に私は愕然とする事に

この後なるのですから・・

また どこかでこの続きを書きたいと思って居ます。。

今日も ここまで お読み頂きまして ありがとうございました。。

お名前.com

コメント

  1. よかとん より:

    読ませて頂きました。
    とても文章が上手で読みやすく、分かりやすく、また気持ちもしっかり伝わって来ました。
    「そもそも 後悔するのはそこでは無いですね・・笑」
    いやいや「後悔先に立たず」ですから、そこで良いんじゃないですか。

    私も思い返すと一つ一つ引っかかることが沢山山盛りあります。

    • ゆり太 より:

      よかとんさん

      ありがとうございます。。とても嬉しいです!!

      私のブログの第1号 初のコメントの お方です!!コメントにお返事させて頂くのも初めてでちゃんと送れているかしら??不安です笑
      読みに来て下さってありがとうございます。
      ブログを始めて数ヶ月 迷いながら色々と綴っております。
      よかとんさんのブログもほのぼのしていて
      いつも楽しく拝見させて頂いております。

      ゆり太。

      • よかとん より:

        そうですか、初のコメントでしたか!
        ちゃんと見えています。大丈夫です。

        ゆり太さんの書き方は全くストレートで感動しています。
        「全部丸出し」ですもんね(^^;
        私は未だしっかり認識できていないので、軽々しく言えないですが、少しずつ注意深く前に進んで頂ければと思ってます。

        これからも時々お邪魔しますがお許しください。

        • ゆり太 より:

          よかとんさん

          「全部丸出し」ノンフィクションにこだわっております笑

          ありがとうございます
          ご訪問おまちしております。。

          ゆり太。

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