~家族構成~
夫:通称 便所コオロギ
(略称ベンコロ・昆虫 高確率で発達障害)
長女:
(元夫との娘25歳社会人・一昨年8月からひとり暮らしスタート)
長男:ぱる太
(夫由来の発達障害を持つ。診断済み・中1)
次女:
(小学3年生)
久々に見る姉の姿
前回からの 続きになります
是非 そちらも ご覧下さい
泊まり勤務明けの
長女は 疲れ
ソファーで 眠っている・・
そこに 入学 間もない
ぱる太と 小学生次女が
バタバタと帰宅
久しぶりに 見る
姉の 姿を見て
不思議そうだった
寝ている長女に
気を遣い 2人は小声で
話していた
時計を見ると もうすぐ
16時になろうとしている
子供達に 留守番を頼み
近所のスーパーに買い出しに
出掛けた
車に乗り込み
思わず ため息が漏れる
春休みが 明けたというのに
毎日 毎日
誰かのための
何かを やり続けている・・
考えてみたら
こうして ひとり
車に 乗るのだって
随分 久しぶりだった
片道 5分とかからない
その 短い 道のりを辿り
あっという間に スーパーに
到着した
内心 久々に
外食がラクなのだけど
仕事で 疲れている長女は
家で ゆっくりしたそうだった
自炊をしているようだけど
不規則な仕事柄
帰宅時間や休暇も
まちまち
そこまで 料理に
時間をかける余裕も
おそらく 無いだろう
取り敢えず 目についた
肉や魚 野菜を手に取り
買い物カゴは あっという間に
いっぱいになった
スーパー内にある
クリーニング店に 立ち寄り
ぱる太の 卒業式と入学式で着た
2着の スーツを受け取り
大量の買い物と まとめて
車に 積み込んだ
ベンコロとの外出
思えば 家族で買い出しなんて
もう 何年もしていない
ベンコロに『分担』と言う
概念が無いため
一緒に 外出する事に
私は 常に ストレスを
感じずにはいられなかった
まだ 幼かった
ぱる太と 次女を連れて
買い物に 来ていても
買い物中 子供達を
何処か 別な場所で見てる事も
荷物を 進んで持つ事も
グズりだした
次女の ダッコを変ることも無く
ただただ ぱる太と次女と
同じように 私にくっついて
歩いてるだけなのだ
そればかりか 割れ物の売り場で
子供達を差し置き
ベンコロが 物を落として
商品を壊すこともあった・・
その時も ベンコロは
その場に立ち尽くし
幼児のように オロオロするだけで
私が 子供達を連れて
店員さんを 呼びに行く始末・・
こんな事からも
今回 鍵を失くしたこと同様
そもそも 何ごとにおいても
問題解決能力が 皆無なのだ
さらに 始末に負えないのが
お店側に きちんと謝罪が出来ない
大人であれば
売り場の片付けをさせてしまった
店員さんや お店に対し
申し訳無い気持ちから
「弁償します」と
言う言葉が 思わず
出て来て 当然なのだが
ベンコロは 大して悪びれる
様子も無く
ただただ 居心地の悪くなった
その場を 離れたい一心で
さっさと 立ち去ろうとすらしていた
帰り 道すがら
「弁償なんかする必要 無いんだよ」
「どうせ 店はそう言う 損害保険に入ってるんだし」
こんな 言葉を平気で
のたまう 人間なのだった
反省も 謝罪も出来ない・・
どのように 育てたら
こんな 生き方をするようになるのだろう・・??
現実 ベンコロの言うように
店側も その手の 損害保険に
加入しているだろうし
大抵 意図しない形で
発生した 損害に対し
客に責任を
負わせることなど
ほぼ 無いのかも知れない・・
けれども 何より
店に損失を与えた
張本人が 開き直るようなことも
まず 有り得ないのだ
こちらの 謝罪を受け入れてくれた
店側に 感謝をするのが
当然とも言えよう・・
ベンコロは どのような場面においても
失敗や 自分にとって
不都合な出来事は
まるで スイッチひとつで
切り替わるかのように
全て 無かったことに
するのだった・・
母の作るご飯
車から荷物を 2度に渡って降ろし
キッチンのある 2階まで運んだ
働き疲れた長女は
まだ ソファーで眠っている
里芋 ゴボウ
普段 絶対 長女が手にしない
食材であろうそれらを 使い
豚汁を 作りながら
鯵を焼き
サラダの野菜を カットしていると
むくりと 長女が
起き上がり のそのそと
カウンター越しに キッチンを
のぞき込み 目を輝かせている
外食よりも 何よりも
こんな なんでも無いご飯が
食べたいのだと
そんなようなことを
言いながら
寝起きの長女は
何度も 何度も
頷きながら 豚汁を啜っている
思えば 私は 実母と数十年
会っていなかった
同じ横浜に 住んでいながら
もう 人生の半分くらいの時間
会っていない
会わなくとも 自分は別に
構わなかった
だから 実家に帰って
こんなふうに 久しぶりに
母親が作る ご飯を
食べると言う 経験も無い
実母を忌み嫌う 自分にとって
それが 寂しいとか 悲しいとか
そう言う感情も 無かった
ただ 我が子には
それをしてやりたいと
純粋に思う
久しぶりに 3人揃った子供達が
一緒に ご飯を食べる姿を
ぼんやり みつめながら
ふと そんなような事を
何の気無しに 思った
深夜
夕飯の片付けと 次女のお風呂を終え
私は ピアノに向かう
前回の動画を 投稿してから
もうすぐ 1週間になろうとしていた
予定では 翌々日
新しい動画を 公開するつもりでおり
残された時間の中で
今 取り組んでいる楽曲を
より良い状態に
完成させなければならない
そんな 焦りと
今回 ベンコロが家族にもたらした
とんでもない行動の結果に
常に 心がザワつかされ
思うように 集中が出来ないまま
練習を切り上げた
リビングに行くと
ぱる太と 長女が
2人並んで ソファーに座っていた
23時を 既に回っており
普段なら ぱる太は とっくに
眠ってる時間だ
眠そうな目をこじ開け
タブレットでゲームをしている
長女も 所在なさげに
スマホをいじっていた
どうやら 2人は
鍵を持たない ベンコロが
今夜も インターホンを鳴らしたら
私の代わりに
玄関に向かうつもりで
ここで こうして
起きているようだった
長女は ぱる太に何度も
寝るように言ったようだが
私が 来ても
しばらく 寝ようとしなかった
日付が 変わり
2人に もう 寝るように言った
時計を もう一度見上げ
私も ベッドに入る
結局その日も ベンコロは
帰らなかった
先々週と同じく 何の連絡も無いまま
2日間 続けて 帰らない事は
特段 私の中で
何の問題も 無い
ただ これまでと違うのは
あんな みっともない
暴れ方をした 挙げ句
子供達を こんな形で巻き込み
言葉では 言い表わし様のない
怒りで 上手く眠れない
長くなってきたので
また続き スグ書きます
今日も ここまで お読み頂きまして ありがとうございました。。
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