保健センターでの相談の日以来 私は精神的に ボロボロになっていった。
感情のコントロールが完全に失われ ぱる太にもキツくあたり 時には手をあげたりもした。
私に叩かれて大泣きする ぱる太に
怒りが込み上げる
怒鳴って また 叩く 怯えたぱる太は更に泣き叫ぶ・・・
完全に悪循環でしかなかった。
何もしたくない、何処にも行きたくない
心も体も 思うようにならない
だけども 頼る身内も居ない私は 泣きながらご飯を作り オムツを替えた。
ぱる太が昼寝するのを見ていると何故だか 急に怖い存在に感じてきた。
この子は
このままの状態で大人になって 一生 誰かの手を借りなきゃ生きられないのではないか??
もしかしたら、犯罪をおかして 誰かに迷惑をかけるだけでなく 人を傷つけたりするんじゃないか?
更に 自分もこの子に切りつけられたり殺されることもあるかもしれない・・・
明らかに 精神的にまずい状態だった。
今なら
もっと冷静に とらえられるのになと、自分でもおもう。
ぱる太のような 発達障害など持たない定型発達の子供に限らず 大人でさえも 時には犯罪をおかす可能性は誰しもあると言うのに
その時の私は 誰よりも発達障害という フィルター越しにしか ぱる太を見る事が出来なかった。
「母親だから」とか 「覚悟がないなら そもそも子供なんか作るな」 など
色々な意見があるとして その時の私には ぱる太の明るい未来など到底 想像できなかった。
何処かの知らない場所で ひっそりと世捨て人のように2人だけで生きて行こう・・・
どこまでも 絶望感を増して行った。
自分の精神状態の危うさを感じ ぱる太を生んだ大学病院の『漢方外来』に行った。
気持ちを安定させる漢方薬を貰って飲むようになった。
漢方は即効性が無いものだから 継続して行くうちに じわじわと効果が現れてくるのだと言われたけど 独特の匂いと味で そのまま飲む事が出来ず 袋オブラートを使って飲む事にした。
効果は ほとんど感じないけど 飲まないよりは 「飲んでいる事実」が 気休めになっていた。
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