ここでの生活が始まって
引っ越し前の一時期と比べたら だいぶ ぱる太と外に出掛けるようになった。
相変わらず近所にぱる太の友達は居なかったけど 近くの保育園の一時利用が出来きた。
私は仕事に就いていないので
利用できる日数や時間は限られていたものの ほんの束の間 自分ひとりの時間が持てたり
ぱる太も保育園で遊んで貰えたり前よりずっと楽になれた。
その年の春から一駅先にある幼稚園のプレに通う事になっていたのもあり
新しい環境に慣れる意味でも保育園の一時利用は有り難かった。
預けに行くと最初こそ泣きべそをかいた ぱる太だけど 何度か利用するうちに自分から靴を脱いで園に入って行くようになり心配していたよりも とても楽しく過ごしているようだった。
同じ2歳後半の子たちと比べてしまうと まだまだ発達はゆっくりだったとは思うけど それまでよりも 言葉や身の回りの色々な物事に対して 興味を持っているのが 見て取ることが出来た。
このまま順調に育ってくれるとイイな・・・期待するのでもなく単純にそう思った。
色々心配は尽きないけど ぱる太は確かに成長してるのだ。
当時の ぱる太は『きかんしゃトーマス』にハマっていた。
テレビで放送した録画を繰り返し 何度も何度も見ていた。何十種類?も?あるであろう
機関車やキャラクターの名前をすらすら言えたり
テレビに日付ごとに表示される録画のページの中から ひと目で
自分の見たいエピソードを選ぶなど まだ 文字が読めないぱる太は 録画の順番と内容を記憶して選んでいたのだった。
自閉症スペクトラムの特性で よく挙げられるもののひとつに
「ある特定の物に対する強いこだわり」と、いうのがある。
そこに当てはまるのかどうかは別として ぱる太はトーマスが好きで興味を持ち楽しんでる。
それでいいのだと その時は 思う事にした。
コメント