ぱる太が3歳になる少し前に我が家は家を購入した。
それまで住んでいたマンションは最寄りの駅から徒歩2,3分の場所にあり 買い物も病院も生活のほとんどの事が徒歩5分圏内で済むというとても便利な所だった。
そこには2年住んだ。マンションのエントランスにベビーカーが置いてあるのを見かけたりしたものの 誰とも知り合いにも仲良くもなれずに引っ越すことになった。
新居はそこから車で20分ほどの隣接する別の区にあった。
引っ越すにあたり 前の区でお世話になった保健師さんが それまでのぱる太の検診での事や
私からの相談内容を 新しく住む区の担当保健師さんに 引き継ぎをして貰えるとの事で
少し安心したけれど これまで私を何度となく
励ましてくれた保健師さんとの お別れは やっぱり寂しくて心細く思えた。
新しい家は それまでの便利だったマンションとは対照的に
最寄り駅まで ぱる太を連れてとなれば20分近くはかかるかな。
近所にドラックストアはあるけれど 普段の食料品や銀行等は やっぱり車を使うような所だ。
それでも 新しい生活はワクワクした。
自宅の周りには公園や室内で遊べる無料の公共施設があったり
前に住んでいた所では全く空きがなくて 利用出来なかった認可保育園の一時利用が出来る園も複数あったりと そう言った部分では とても便利な環境になったと思う。
まだ目が離せない年齢のぱる太との引っ越し作業は けっこう大変だったけど段ボール箱に囲まれながら少しずつ生活範囲を広げて行った。
しばらくして
引っ越し前に新しい区の保健師さんと面談の約束をしていたので ぱる太と2人で区役所に出掛けた。
前住んでいた所の区役所は 私自身が子供の時 予防接種に通っていた頃からの建物で かなり老朽化していたのに対し
ここはエレベーターだけでなくエスカレーターも設置されていて 何とも近代的だ(笑)
初めての場所にぱる太も落ち着かない様子ながらも 決してイヤがってもなかった。
会議室のような割と広い場所に案内され 中に入ると 担当の保健師さんの他に
もうひとり 心理士さんと思われる女性がいた。
にこやかに挨拶をして 一通りこれまでの経緯を伝えると
ぱる太は心理士さんと 何やらクイズのような事を始めていた。
随分前の事なので あまり詳しくは覚えていないけど
会議用の長い机の上に
木の箱みたいなものがあり その箱の中にカードとか おもちゃを通過させて記憶力??を?
チェックしているような感じだった。
ぱる太は心理士さんの問いかけに応じる姿勢は見せながらも
正しく答えられているのか 不明だった。
その日は 特に それに対しての結果や評価と言った話はされずに帰って来た。
少し疲れたけれど 新しい街に暮らし始めている感覚が なんだか新鮮で嬉しかった。
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