CLUBゆり太~危険なアフター前編~

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本なんか出してません。

CLUBゆり太へようこそ・・

前回からの続きになります

ママとの激しい言い争いが原因で険悪で気まずい状況に・・

そこへママのお客さんの鬼瓦(おにがわら)さんから突然アフターに誘われ

それほど親しくもないこの人が

自分を誘う理由が気になりつつも一緒に店を出る・・

今日はそんなこと書いていきますので

どうか最後まで お付き合い下さいな。。

偉そうな 客

ママのお客である鬼瓦さんは 某大手企業のお偉いさん。お偉いさんなだけに店でも

踏ん反り返っている いわゆるイヤな客だ。

「鬼瓦」と言うのは もちろん私が勝手に付けたここでの呼び名ですが

見た目が本当に鬼瓦みたいな顔だから

それに

「人は見かけによらぬもの」と言うことわざがありますが

これを思いっきり覆す 見た目通りの「鬼野郎」でした。

取り分け 自分の席に着く女の子においては

「飲めない 喋れない つまらない女は去れ」

このような持論を展開し 時には泣かされる女の子もいたのでした。

客の席でいちいち泣く子もどうなの??と思わなくも無いのですが・・・

売り上げに繋がらない 客

私が鬼瓦さんを一番嫌いな理由は 偉そうなのに金を使わないからでした。

店のシステムにもよりますが 大抵はボトルを入れても席に着く女の子は

別でドリンクやフードを取らないと売り上げが伸びないし

ましてやラストまで長く居座られて

ボトルだけ・・と言うのは・・しかも態度がデカいって このオヤジは一体どうなってんの??

私は自分の指名以外の席にあまり長く着くことが無いので

鬼瓦さんが来ていても挨拶をする程度 会話と言う会話は ほぼした事がありません。

ある日 たまたま自分のお客さんが早めにお帰りになり 

ママに言われ 初めて鬼瓦さんのテーブルに着いた。

マジで ムカつく客

私が席に行くとヘルプの女の子2人がすっかり黙り込んでいた。

この2人はお酒を飲めないのに加えてちょっとおとなし目・・

完全に鬼瓦の

「飲めない 喋れない つまらない女は去れ」

このポリシーに抵触していたのですが 生憎

「飲める 喋れる オモシロイ女」は他の席でヘルプなどしていないのです。

ママもこの2人を鬼瓦に着けたところで 怒られるだけなのを分かっていたはず。

けれど 自分も忙しく他に兵隊が居なくて 仕方なしにこうなっていたのでしょう。

「いらしゃいませ ゆり太です 失礼します」

席に着くと 鬼瓦の鋭い目付きが更に鋭く私を見つめた・・睨み付けた・・

「あ??聞こえねーよ なんだって?」

(いや 聞こえてるだろ?バカなの?)

イラついたように灰皿にタバコを押し付けながら

鬼瓦:「オマエ飲むの?喋るの?どっち?飲むなら面白いこと言えよ?」

ゆり太:「あー私ですか?全部ですよ?

飲めますし喋れますしオモシロイですから」

鼻で笑うと鬼瓦は 私のグラスに自分のボトルを 割物ナシでドクドクめえぇ一杯注いできた。

(マジでクソだなコイツ)

鬼瓦:「ソレ飲んでオモシロイ事言えよ?な?」

自分の席でも散々飲んで若干気持ちが悪かったけど 

ゆり太:「いただきます!!」

鬼瓦の原液ボトルを飲み干すしか無かった

一気に飲み干す・・入ってかない・・飲め・・飲むんだ・・飲めええ~!!!

喉の奥に焼けるような感覚を覚えながら なんとか飲み干すと

鬼瓦は少しだけ気が済んだ様子。

(もうこの見出しでは鬼瓦と呼び捨て コイツに「さん」とか必要ナシ)

おもむろにマイクを持った鬼瓦は

「B’z入れろよ

偉そうに言った。

「B’zのなに歌いますか?」

私の問いに

「俺が歌えそうなの考えて入れろよ!!」

(知るかボケ!!)

もうコイツをまともに相手にすべきでは無い・・

私はデンモク入力を間違えたフリして

♬狩人「あずさ2号」

♬class「夏の日の1993」

access夢を見たいから

これらを立て続けに入れまくり 鬼瓦に絶対B’zを歌わせないよう阻止したのだった。

(B’zとの共通点は全て男性2人組デュオと言う所のみで 間違えること自体 本来不可能)

この日以来 鬼瓦は「ゆり太呼んでよ」とママに頼むようになった・・

焼き肉屋での密談

鬼瓦に気に入られた??とは言え それっきり。

鬼瓦とまともに話したのはこのB’z阻止してやった日ぐらいなのだ。

アフターに誘われるほど仲良くも親しくもなってなかった。(誘ってくること自体心外)

良く分からないながらも 自分の客でないのもあり 何となく強く断れず・・

タクシーに乗り 店と反対側の駅出口にある 焼き肉屋に連れて行かれた。

(正直アフターの焼き肉はキツイ 同伴で天ぷらとかの日は特に・・)

席に着くと 鬼瓦が適当に何皿か肉とビールを注文。

網に肉を並べ うっすら色が変わるのを無表情に眺めている私に

「イヤなのに 辞めれない・・」

唐突に 鬼瓦は言った。

はっとして網の上から鬼瓦に視線を移すと

鬼瓦はビールを ごくごく飲みながらジョッキ越しに私を見ている。

その鋭い目付きは私とママの気まずい現状を把握していると言っているように感じたし

知っているから 私をここに呼んだのか??・・私は無言だった。

密談の理由

網の肉を小皿に取り 差し出すと・・

鬼瓦は一方的に話し始めた

「俺はママにオマエを担当に着けろと言った でもアイツは他の女を推してきた」

特に表情を変えない私に イラついたのか

「オマエを自分の子飼いになどした覚えもないと 言ってたぞ」

そう 続けた やはり 鬼瓦は私とママが揉めたことを知っている。

その結果 私が店を辞めようか迷いが出ている事も見抜いているように そう言った。

そこまで言われても 私は無言だった・・と言うよりも

なんと返事したら良いのか正直分からない。

そしてその日の鬼瓦は初回席に着いたときのような あの 高圧的な態度とは少し違っていた。

「もう あの店 辞めろよ 俺が力になる」

無言でビールを飲みながら 今度は私が ジョッキ越しに鬼瓦を見る。

「自分の店を持て 力をかす」

そこで私はようやく 鬼瓦が私を誘った理由を理解した。

この世界タダで 女に力をかす男は 存在しない・・

また続きでも・・

今日も ここまで お読み頂きまして ありがとうございました。。

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