誕生日そして命日①。。

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Lee_seonghakによるPixabayからの画像

あと何日かしたら誕生日がやってくる。

小さな頃は友達を家に呼んで誕生会をしたり 10代になると ひとつ歳を重ねるごとに大人になれてるような感覚が とてもワクワクした。

『誕生日は特別』

そんなふうに思っていたものだけど 大人になり仕事をしだして更に子供が生まれると 自分の誕生日など単なる普通の日として処理するようになった。

誕生日と同じ この7月に もうひとつ 私には忘れられない日がある。

7年前に亡くなった父の命日だ。

病院に行った時には 既に末期のガンだと その場で宣告を受けた。余命も3か月程だと告げられたものの そこから ひと月するかどうかで

あっという間に父はこの世を去った。65歳だった。

私は23歳で家を出たから 父と暮らした時間と家を出た年数が ほぼ同じくらいだった。

実家から そう遠くない場所で暮らしていたけど

タクシー運転手だった父は 昼間は寝ていて生活スタイルが違ったことと

父は母と 私が家を出た後に離婚をしたのもあり 実家に寄り付く理由も特別無かったのだ。

そんな父の様子が おかしいと知るきっかけとなったのが

真夜中に父が実家の目の前にある公園のベンチに座っていると 地元の同級生のお母さんが

近くに住む兄の家に連絡をくれたのだ。

同級生のお母さんが言うには

「電気が停められてクーラーが使えなくて、家の中は暑いから」と、父が話したと言うのだ。

翌日 電力会社に連絡して事情を話すと すぐに電気を使えるようにして貰えたと同時に 急いで滞納していた電気料金を支払いに行った。

事情を聞こうと実家に電話をかけるも 固定電話も携帯も繋がらない。

兄のお嫁さんも実家を訪ねてくれたけど 一向に父が出て来ないと言うのだ。

イヤな予感がした。

私は実家のカギを持っていたけど まだ幼いぱる太を連れて自分ひとりで確認する勇気が無かった。

お嫁さんと相談して交番のお巡りさんに安否確認を一緒にして貰えるようお願いをした。

お巡りさんとお嫁さん まだ小さな ぱる太をダッコして 実家のピンポンを押した。

返事は無い。 ノックもしてみた。

お巡りさんも大きな声で呼びかけをしたけど

やはり中から 何の応答も無かった。 

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